テレビに出ているよりも専門性の高い弁護士

もし仮にあなたが相続問題のトラブル解決を弁護士に依頼するとした場合、ネットで以下のタイプの弁護士を見つけることができたとしたらどの弁護士を選びますか。2つ選んでください。

というアンケート調査を行いました。
調査結果の標本誤差を少なくするために、回答サンプル数は調査会社が推奨する最低必要回答サンプル数の400以上の550サンプルとしています。
調査結果は以下の通りです。

・テレビのバラエティー番組によく出ている弁護士 7.6%
・テレビのワイドショーのコメンテーターとしてよく出ている弁護士 11.1%
・テレビでは見かけないが法律問題の本を出版している弁護士 30.9%
・テレビでも見かけないし本も出していないが相続専門の弁護士 84.4%
・テレビでも見かけないし本も出していないが同じ市区町村にある法律事務所の弁護士 66.0%

消費者のイメージ調査ではテレビでも見かけないし本も出していないが相続専門の弁護士が1位でした。

どの弁護士を選ぶ
画像をクリックすると大きな画像が表示されます
※ Questantのシステムを利用して調査
 (調査期間:2015年8月27日から28日、回答者:全国の30歳以上の男女、回答数:550)




専門と地元が上位

このアンケート調査結果より、消費者が弁護士を選ぶ際の基準は「専門性と地元」と言えます。
これは相続問題というものを前提にしていますので、過払い金返還請求の弁護士の選び方とは大きく異なるかと思います。
実際、過払い金返還請求では地元の法律事務所にこだわっている消費者は少ないと思います。

ただし、調停や訴訟を見据えたような複雑な問題であれば、専門性と地元が選ばれる結果になったと考えます。

さらにテレビに出ていることが弁護士選択の重要な要素ではないことも特徴かと思います。
これもテレビに出ている弁護士は優秀と勘違いしてしまうことがありますが、テレビに出ている弁護士だから依頼したいとは消費者は思っていないようです。
また本を出していることも重要ではないようです。

現実的な問題としてテレビに出ているから、本を出しているからといって他の弁護士と比べて必ずしも優秀とは言えません。
その点も消費者は良く知っているかと思われます。




マスコミへの露出はマーケティングになるか

今回のアンケート結果は、地元でキャリアを積んでいる弁護士には有利な結果かと思います。

最近はマーケティングの一環としてテレビなどのマスメディアへの露出を強く望む弁護士が多くいます。
社会貢献のひとつとしてテレビに出演しコメントすることは必要かと思いますが、客集めのマーケティングとしてはあまり意味のないことかもしれません。

ですからテレビに出ることよりも、キャリアを積むことが今後は重要になるのではないでしょうか、また本来そうあるべきではないかと思います。
ただしいくらキャリアのある弁護士でも、消費者がその弁護士を探せなければその弁護士に依頼が来ることはありません。
ですから過度な広告をする必要はありませんが、消費者から遠くないところにいることを知らせる程度の広告は必要かと思います。

アンケート調査結果は順次公表していく予定です。
本サイト「弁護士費用の相場ってどれぐらい」をお気に入り、ブックマークしておくことをお勧めします




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