嘘のタイムカード、勤務表の場合

定時にタイムカードを押されてしまう、手書きの勤務表で残業をつけられない、などでタイムカードや勤務表上では嘘の残業が少なくなっていることがあります。
私が知っている会社も手書きの勤務表で残業は毎月30時間までという制約があり、30時間を超える残業があっても帳尻を合わせるように退社時間を調整して書かせていました。
それでも社員は周辺の企業に比べれば給与、福利厚生で恵まれているので仕方がないと我慢していました。

しかし会社を辞めた社員が会社に未払い残業代の請求をしてきたのです。そしてきちんと残業代を回収しました。
その方法を解説したいと思います。




タイムカード、勤務表の退社時間が嘘だということを証明する

タイムカードは定時に押されて残業がないことになっている
日報・勤務表に嘘の退社時間を書かされていて書面上は残業がない
と理由で未払い残業代請求で重要な証拠書類であるタイムカード、勤務表を集めても無駄だと思っている方がいます。

そんなことはありません。
その時でもきちんとタイムカードと勤務表の証拠書類を集めておきましょう。

そしてそのタイムカードや勤務表の退社時間が嘘だという証拠も集めておきましょう。
未払い残業代請求の必要書類とはで説明した書類を用意しておくことが重要になります。




出退勤時間は正しいが休憩時間を多く記載させられている

意外と就業規則に○時間残業する場合には間に○○分の休憩を取らなければらない。とか書いてあることがあります。
残業時間カットに使われる手法です。

これもきちんと証拠を残しておくことが重要です。
例えば就業規則に書いてあるんだから自由に休憩時間は取れるはずですが、休憩時間が取れなかったなどの証拠が必要です。

休憩時間に設定されている時間に業務をしていた証拠などでは取引先にメールをしていた記録など時間が残る記録がよいかと思います。

ただし、一般的には何時間も残業していたのを隠すように数時間も休憩していたように書かせるのは不自然ですから、
多くの企業は退社時間に嘘を書かせる方が多いように思います。

いずれにしましても退職前に弁護士に相談して、必要書類の確認をしてください。




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