最近は弁護士もよくテレビで見かけるようになりました。忙しい中、拘束時間の長いテレビ番組に出ているのですから出演している弁護士にはそれなりに目的があると思われます。
お客を集めるためにテレビに出演している弁護士もいるでしょう。
社会的な意義を感じて出ている弁護士もいると思います。
政治家になるための手段として名前を売るためというのもあるかもしれません。
または、単にタレントとして出演しているというのもあるかもしれません。
テレビに出演している弁護士はそれぞれ目的・思想・使命などを持っていると思います。
ここではその弁護士の目的は別として、テレビに出ている弁護士は優秀かどうかに関して考えてみたいと思います。
弁護士バッヂを付けていない
最初にひとつ面白いことをお教えします。
テレビに出ている弁護士をよくご覧ください。
弁護士バッヂを付けて出演している番組と弁護士バッヂを付けていない番組があります。
私は弁護士バッヂを付けていない番組は基本的にバラエティー番組として面白おかしく見ています。
そこに出演している弁護士の先生もタレント性がある面白い先生だなぁと思っています。
さて話を戻します。テレビに出演している弁護士は優秀か?ということですが、優秀をきちんと定義してみたいと思います。
ここで言う優秀とは「あなたが必要としているトラブルを解決する弁護士として他の弁護士と比べて優秀か」ということとします。ですからタレントとして他の弁護士よりも優秀かという問題ではありませんので、その点は注意してください。
例えば、テレビで離婚問題を解説していた弁護士が、他の弁護士よりも離婚問題の弁護で優秀かどうかということです。
離婚問題でテレビで解説しているんだから他の弁護士よりも優秀なんだろう、と思う方もいると思います。
また「離婚に詳しい〇〇法律事務所の××弁護士」とテレビで紹介されているのだからそうなんだろう、と思う方もいるかと思います。しかし現実にはテレビに出ていることが他の弁護士よりも優秀かどうかという尺度にはならないのです。
テレビに出たがらない弁護士
私の知っているある分野で実績のある弁護士は、テレビの取材は時間がかかるわりに短く編集されるので出ない、そんなに俺は暇じゃないと言っています。
もっとも離婚など一般市民が弁護士に相談するようなごく一般的な事件では、離婚を扱っている弁護士であればある程度どの弁護士でも詳しく解説することは可能です。
もっと言えばテレビ局にその弁護士が優秀な弁護士かどうかを見極める能力があるでしょうか。
テレビに出ている弁護士が優秀かどうかという点に戻りますが、テレビに出ている弁護士がテレビに出ていない弁護士より優秀だとは決めつけられないということです。
実務的に優秀な弁護士もいれば、タレント性はあるが実務的にはあまり現場に出ない方もいると思います。
テレビ出演はマーケティング的には有効か?
現実問題として、テレビに出演したり雑誌に紹介されたりすることは、その法律事務所の集客には大いに役立ちます。
弁護士専門のマーケティングコンサルタントの立場からすれば、テレビに出演できるチャンスがあり、時間的な余裕があるのであれば出演した方がよいとアドバイスします。
そしてテレビに出演したことをホームページなどでアピールすれば、どの弁護士を選ぼうか迷っている消費者にとって選びやすい状況を作り上げることができます。
多くの消費者はテレビに出ているとか雑誌に紹介されたと知ると、きっと優秀な弁護士なんだ、と思ってくれるからです。
これは「ハロー効果」という消費者の購買行動心理を利用したマーケティング手法のひとつです。
本の出版も同じです。何冊も本を出しているとその分野の専門と言うイメージがつきます。
先にも書きましたが、テレビに出演している弁護士、本を出版している弁護士には様々な目的があるわけで、お客を集めることを目的にしている弁護士ばかりだけではありません。
弁護士としての知識を生かし社会貢献のために、ご自身の時間を削ってテレビで解説している弁護士もいると思います。
また、解説が上手にできるのと実務的に弁護が上手なのとは異なるとも思います。
ですから、テレビに出演している弁護士はテレビに出演していない弁護士よりも優秀だと単純に決めつけず、弁護士を選ぶ際は、弁護士と面談し、じっくり弁護士を選んでください。
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