司法統計データ(家事23年度)から離婚原因を調べてみました。

司法統計には「婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所」というデータがあります。

このデータから離婚調停の申立人の動機、つまり離婚したい原因がわかります。

それによると、離婚申立ての原因の第一位は「性格が合わない」つまり「性格の不一致」でした。

2位以下は夫と妻側では離婚原因の順位は異なりますので、詳細を下記で見てみたいと思います。

「性格の不一致で離婚できるの?」と思った方は、性格の不一致だけで離婚可能かもご覧ください。




離婚原因の男女比較

夫が離婚したい原因(重複解答)

申立人総数:18641(100%)
1.性格が合わない:11277(60%)
2.異性関係:3193(17%)
3.家族親族との折り合いが悪い:2917(16%)
4.精神的に虐待する:2632(14%)
5.異常性格:2505(13%)
6.性的不調和:2394(13%)
7.浪費する:2336(13%)

夫が離婚したい原因の上位7位は上記の通りです。

「性格が合わない」を理由に挙げた夫は半数を超えています。

次が「異性関係」つまり不倫問題と思われますが、性格の不一致から大きく下がり17%ほどです。

3位の「家族親族との折り合いが悪い」は、夫の離婚原因の特徴のような気がします。

妻が離婚したい原因(重複解答)

申立人総数:49138(100%)
1.性格が合わない:21446(44%)
2.暴力を振るう:14167(29%)
3.生活費を渡さない:12431(25%)
4.精神的に虐待する:12086(25%)
5.異性問題:11515(23%)
6.浪費する:6920(14%)
7.家庭を捨てて省みない:5677(12%)

妻が離婚したい原因の上位7位は上記の通りです。

「性格が合わない」が第1位なのは同じですが、夫の60%に対し、妻は44%と半数を切っています。

第2位に「暴力を振るう」、第4位「精神的に虐待する」といういわゆるDV(ドメスティックバイオレンス)が入っています。

また3位は「生活費を渡さな」というように、妻の離婚原因は切実だと思われます。

異性問題が上位に来るかと思いましたが、夫の方は3位ですが、妻は5位と離婚原因としては、あまり高くないような気がします。

このページは離婚を考えている方も読んでいるかと思いますので、離婚原因の第1位の性格が合わないという理由で離婚できるのか?という疑問について話したいと思います。

離婚の90%は協議離婚です。お互い協議して離婚するのですから、理由はなんでも構いません。

しかし離婚調停になるとそうはいきません。あまりにもくだらない理由だと受け付けてくれません。

ですから、ふざけた理由ではダメです。

性格の不一致ですが、性格が合わない二人が生活していれば、それが原因で口げんかになったり、何かトラブルはつきものだと思います。

そういう事柄を細かくチェックしておくとよいかと思います。

弁護士もプロですから、その中からきちんとした理由を見つけてくれると思います。




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