弁護士費用.comのサイト公開200日を記念し、離婚の弁護士費用の大規模な全国徹底調査を行いました。
金額は離婚調停での離婚そのものの弁護士費用で、財産分与、慰謝料、養育費、親権などは含まれておりません。
詳細は「離婚の弁護士費用は2階建て」をご覧ください。
各地域の離婚の弁護士費用は下記の通りです。
全国ランキング
地域名 | 着手金 | 報酬金 | 合計 |
---|---|---|---|
札幌 | 25.6 | 24.2 | 49.8 |
東北(仙台除く) | 27.0 | 28.4 | 55.4 |
仙台 | 27.9 | 30.0 | 57.9 |
関東(東京・横浜除く) | 31.0 | 32.2 | 63.2 |
東京 | 31.1 | 46.1 | 77.3(1位) |
横浜 | 32.7 | 33.4 | 66.1(3位) |
甲信越北陸 | 28.7 | 29.5 | 58.1 |
名古屋 | 28.5 | 29.3 | 57.8 |
東海(名古屋除く) | 29.6 | 29.0 | 58.6 |
大阪 | 32.4 | 34.5 | 67.0(2位) |
近畿(大阪除く) | 31.3 | 32.8 | 64.1 |
中国 | 26.7 | 28.0 | 54.7 |
四国 | 27.0 | 32.0 | 59.0 |
九州 | 31.6 | 31.2 | 62.8 |
データ量の多い、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪は、各都市の金額を表示しています。
その他の地域はデータ量が少ないため、都市ではなく、地方単位で算出しています。
上記費用は、離婚調停の弁護士費用になります。
調査したのは、全国1030の法律事務所のホームページです。
離婚の費用が記載されていたのそのうち302の法律事務所でした。
これだけの大規模調査は民間では国内初ではないでしょうか。
全国平均は60.7万円
離婚の弁護士費用の全国平均は、着手金30.1万円、報酬金30.6万円、合計60.7万円になります。
旧報酬規程では離婚調停は着手金・報酬金とも30万円~50万円でしたので、着手金30.1万円、報酬金30.6万円は、旧報酬規程の範囲の中の最低金額となります。
これも弁護士費用の自由化とインターネットでの情報開示がよい方向に動いてきたことの表れではないでしょうか。
以前は弁護士の報酬規程はありましたが、実際どの程度の金額で運営されていたのか全くわかりませんでした。
今は、各弁護士が費用を公開していますので、わかりやすく透明化されてきており、一般市民も弁護士を選びやすくなりました。
ぶっちぎりで東京
離婚の弁護士費用が一番高いのは、ぶっちぎりで東京です。
東京の離婚弁護士費用は、着手金31.1万円、報酬金46.1万円、合計77.3万円になります。
全国平均から16.6万円も高いことになります。
東京は弁護士の数も多く、競争も激しいので安くなりそうな感じがありますが、全くの逆で2位に10万円以上の差をつけて、ぶっちぎりで全国1位です。
このデータを見る限り、弁護士の数が多いから競争が激化して弁護士費用が安くなる、ということはないようです。
『離婚の弁護士費用が一番高いのはぶっちぎりで東京』
2位は仲良く大阪と横浜
全国2位の人口で拮抗している大阪と横浜ですが、離婚の弁護士費用でも拮抗していました。
結果は、僅差で大阪が2位でした。
大阪の弁護士費用が高かったことは意外でした。
大阪(2位):着手金32.5万円、報酬金34.5万円、合計67.0万円
横浜(3位):着手金32.7万円、報酬金33.4万円、合計66.1万円
東京の77万円と全国平均の60万円の中間くらいの離婚弁護士費用になります。
横浜はわずか9千円の差で3位となりました。
『離婚の弁護士費用では僅差で横浜を抜いて全国2位の大阪』
名古屋は全国平均以下
大阪が2位だったのは意外でしたが、もうひとつ意外だったのは、大都市圏の名古屋が全国平均以下だったことです。
傾向として大都市圏で離婚の弁護士費用が高く、地方ほど安くなる傾向がありました。
しかし、名古屋は大都市圏でありながら、大阪より10万円も安く全国平均を下回っていました。
名古屋:着手金28.5万円、報酬金29.3万円、合計57.8万円
名古屋が堅実なのはこの辺にも表れているのでしょうか。
『離婚の弁護士費用では名古屋は全国平均以下、堅実』
最下位はぶっちぎりで札幌
離婚弁護士費用の最下位は、ぶっちぎりで札幌でした。
全国平均を10万円下回り、49.8万円になります。
合計金額が50万円以下は札幌だけでした。
札幌:着手金25.6万円、報酬金24.2万円、合計49.8万円
とにかく札幌は離婚の弁護士費用が安い弁護士が多くいます。
着手金・報酬金が20万円以下という弁護士が珍しくありません。
確かに北海道は、沖縄、大阪に次いで全国3位の離婚率ですが、全国2位の大阪の離婚弁護士の費用が全国2位の高さということを考えると、一概に離婚率と離婚の弁護士費用には関連がないといえます。
『離婚の弁護士費用が一番安いのはぶっちぎりで札幌』
離婚の弁護士費用のまとめ
全国1030の法律事務所のホームページを調査し、離婚の弁護士費用の記載があったのは、全体の30%の302の法律事務所でした。
この離婚の弁護士費用の大規模調査を通し、以下の全国的な傾向がはっきりしました。
1.離婚率と離婚の弁護士費用には相関関係はない
離婚件数が多いから弁護士費用が安くなるということはありません。
2.県民所得と離婚の弁護士費用に相関関係はない
県民所得が高いから弁護士費用が高いとはいえません。
3.弁護士の数と弁護士費用に関係はない
大都市圏は弁護士の数も多く、競争が激しいように思われますが、弁護士不足といわれる地方より離婚弁護士費用は高くなっています。
ですから弁護士の数と弁護士費用には相関関係がないといえます。
また今回の調査で一般的なイメージとは異なる面白いことがわかりました。
・大阪人はけちと思われているが弁護士費用は高い
・札幌は都会だが離婚の弁護士費用は全国一安い
・名古屋は結婚にお金をかけるイメージがあるが、離婚の弁護士費用にはお金をかけない
このデータがあなたの地域の離婚弁護士の選択に役立てば幸いです。
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